浸透性の増強

生物薬剤学分類システム(BCS)は、該当するそれぞれの有効医薬品成分(API)の可溶性と浸透性に基づくAPIの分類システムです。BCSクラスIIIおよびIVのAPIは低透過性であり、これらは消化管を通過しにくいために低い生物学的利用能を示すことがあります。この様なAPIを脂質ベースの薬物デリバリーシステムにおいて製剤化することにより、これらの分子の浸透性を高め、確実に生物学的利用能を改善することが可能になります。

CAPMUL® - 製剤はここから始まる™

ABITECは、中鎖脂肪酸モノグリセリドおよびジグリセリドとプロピレン・グリコールエステルとから成るCAPMUL生物学的利用能増強剤のポートフォリオを拡大しました。これらの機能性脂質賦形剤は、経口、局所、経皮と非経口の薬物デリバリーシステムにおいて、可溶化剤および乳化剤として作用します。CAPMUL賦形剤は、BCSクラスIIおよびIV(低水溶性)と、BCSクラスIIIおよびIV (低透過性)の分子を製剤化するための理想的な開始物質と考えられています。脂質ベースの薬物デリバリーシステムは、経口投与剤形のための液状または半固形の製剤として製剤化され、そして局所および経皮のアプリケーションのためのクリームや軟膏における可溶化剤や乳化剤、浸透増強剤として利用できます。

CAPMULの機能性:

  • 生物学的利用能増強剤
  • 可溶化剤
  • 乳化剤/補助乳化剤
  • 担体(媒体)
  • SEDDS - 自己乳化型薬物デリバリーシステムを介した利用

浸透増強に特化した特徴:

  • 吸収の上昇を伴う薬物の可溶性と酵素的加水分解に対する保護の領域における大きな利点
  • 活性物質および極性脂質の可溶化または分散における高い効率
  • 低HLB水中油型(w/o)乳化剤または補助乳化剤として、自己乳化型薬物デリバリーシステム(SEDDS)において効果的に作用
  • Capmulは急性経口毒性が低く局所刺激を生じないため、難吸収性薬物の腸管吸収のための有用な増強剤
  • 分配係数または拡散性が低いため組織関門を通過できず吸収性の低い多くの薬物の放出と利用能を増強させる潜在能力

入手可能な製品:

製品名化学名CAS番号
Capmul 808G EP/NFモノカプリル酸グリセリル26402-26-6
Capmul MCM C8 EP/NFモノカプリル酸グリセリル26402-26-6
Capmul MCM NFカプリル酸/カプリン酸グリセリル91744-32-0,
26402-22-2,
26402-26-6
Capmul MCM EP/NF カプリル酸/カプリン酸グリセリル 91744-32-0,
26402-22-2,
26402-26-6
Capmul PG-8 NFモノカプリル酸プロピレングリコール68332-79-6
Capmul PG-12 EP/NFモノラウリン酸プロピレングリコール27194-74-7

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